
ゲリラ豪雨で車が冠水、、、大切な3つの対応
夏の季節、突然の激しい雨、いわゆる「ゲリラ豪雨」に見舞われることが増えましたね。
「少しぐらいの雨なら大丈夫」
そう思って進んだ道が、あっという間に水浸しになり、車が動かなくなってしまった…そんなニュースも珍しくありません。
私たちは日頃から様々な道路を走る中で、雨の日の運転には特に気を配っています。今回は、もしもの時に慌てないために、ゲリラ豪雨で車が冠水してしまった場合の正しい対処法についてお話しします。お客様と、そして皆さんの大切な車を守るための知識として、ぜひ覚えておいてください。
1.冠水した道に遭遇したら、まずは「引き返す」
最も重要なのは、冠水した道に決して進入しないことです。見た目では浅く見えても、路面のマンホールが開いていたり、深さが急に変わっていたりする可能性があります。
- 引き返す:少しでも不安を感じたら、無理に進まずに引き返しましょう。
- 迂回する:別のルートを探して、安全な道を選びましょう。
プロのドライバーは、ナビゲーションだけに頼らず、天気予報や道路情報を常に確認し、危険なルートを避ける判断をしています。
2.冠水路に進入してしまった場合の対処法
やむを得ず冠水した道に入ってしまった、または気づかずに進入してしまった場合は、以下の点に注意してください。
- 低いギアでゆっくり進む:マニュアル車なら1速、オートマ車ならL(ロー)ギアや2速に固定し、ゆっくりと一定の速度で進みましょう。アクセルを強く踏みすぎると、マフラーから水が逆流したり、エンジンに水が吸い込まれたりするリスクが高まります。
- エンジンストップは絶対に避ける:一度エンジンが止まってしまうと、再始動時にエンジン内部に水が吸い込まれ、「ウォーターハンマー現象」が起きる可能性があります。これは、水がエンジンの燃焼室に入り込み、ピストンが動かなくなり、エンジンが致命的なダメージを受ける現象です。
3.車が動かなくなってしまったら…
もしも車が途中で動かなくなってしまったら、焦らずに以下の手順で対処しましょう。
- 安全確保と脱出:
- すぐにエンジンを切る:ウォーターハンマー現象を防ぐため、エンジンをすぐに停止させましょう。
- 窓を開けるか、ドアを開けて脱出する:水圧でドアが開かなくなる前に、素早く車外に脱出します。水位が上がってからだと、水圧でドアが開かなくなり非常に危険です。窓から脱出することも想定しておきましょう。
- 水位が深い場合は屋根へ:どうしても脱出が困難な場合は、車の屋根に避難し、救助を待ちます。
- ロードサービスに連絡:
- 無理にエンジンを再始動させようとせず、JAFなどのロードサービスに連絡しましょう。
- 「冠水でエンジンが止まった」ことを正確に伝え、レッカー移動の手配を依頼します。
- 保険会社に連絡:
- 車両保険に加入している場合は、保険会社に連絡し、その後の修理や補償について相談しましょう。冠水による故障は保険が適用される場合が多いです。
まとめ:もしものために備え、冷静な判断を
ゲリラ豪雨による冠水は、予測が難しく、誰にでも起こりうるトラブルです。
- 無理な運転はしない
- やむを得ず進入したら、低いギアでゆっくり
- 動かなくなったら、再始動は絶対にしない
これらのポイントをしっかり頭に入れておくことが、いざという時の冷静な判断に繋がります。
大新東では、ドライバーの安全を第一に考え、日々の安全運転教育を徹底しています。 皆様も、この知識を活かして、安全で快適な夏のカーライフをお送りください。
